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男が好きな、旨い料理が好き、旅行が好き、 ヒコーキが好き。 そんな小市民的GAYが日々の出来事を綴ります。
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ども。
今日の大阪は、キリッと冷え込んでます。

街はすっかり迎春準備ですねぇ。
なんか、独り身の寂しさがぐ・グ~ッと身に凍みますねぇ。
このキリッと冷たい空気は大好きですが、心の寒さはねぇ(涙)

ところで先日のクリスマス。
クリスマスって言うたら、キリスト教徒の皆さんにとっては
イエス=キリストの生誕を祝う、とっても大切な祝日ですよね。
(どうも科学的には、イエスの誕生はこの時期ではないそうで、
もともと祝っていた冬至の祭りをキリスト教に取り入れるための方便やったそうですが…)

この、イエスの生誕はいろいろと美術作品の主題にもなっていますよね。

最近、とみに注目を集めてるダ・ヴィンチの『東方三博士の礼拝』もその一つですが、
この作品も数あるダ・ヴィンチ作品同様に未完成のまま。
そもそも、ダ・ヴィンチがきちんと完成させた作品のほうが珍しいそうですが。

そんな、数少ない完成品に『受胎告知』があります。
イエス生誕に先立つお話。
主なる神を信じる、清らかな乙女のマリアの下に大天使が、
神の子を宿したことを告げにくる場面を描いた作品で、
ウフィッツィ美術館の門外不出の作品だそうです。
とは、言うても来年、日本にやって来るそうですが。

この作品のマリア、ええ表情をしてますよ。

『受胎告知』で忘れたらあかんのが、フラ・アンジェリコって修道僧の作品。
実はオイラのお気に入りは、こっち、フラ・アンジェリコ作の方です。

受胎告知


残念ながら、ダ・ヴィンチ作は画像が無いんで、比較ができひんのですが、
技法とかはきっと断然ダ・ヴィンチが上やと思うんですが、
作品全体から受ける印象の柔らかさは、フラ・アンジェリコとちゃうかなぁ?

この作品、サン・マルコ修道院の僧院、
二階への階段を上った正面の壁に描かれてるんですが、
一段ずつ階段を上るたびに少しずつ作品が見えてくる、
あのシチュエーション。
もう、時間の経つのも忘れて見入ってしまいます。

さっき、作品の印象を「柔らかい」って書きましたが、
マリアの表情についてはダ・ヴィンチの方がずっと、
柔らかそうやと思うんですが、なんかこう、乙女のぎこちなさが無くって、
大人の女性っぽいんですよね。
ダ・ヴィンチ自身はgayだったらしい(少年との同性愛行為で逮捕の経験もある)のですが、
対象が男でも女でも、とにかく実際の姿を描こうとしたようで、
その分、マリアの表情にも乙女=処女ではなく、
子どもを宿したことを承知しているような、そんな感じがするんです。

で、こっちのフラ・アンジェリコ。
画僧として有名だったそうで、きっと、清貧の誓いやら不犯の誓いやらを、
きっちりと守り通した人のようで、自分の頭の中で想像した、
処女マリアをそのまま描き出したような気がします。
(ダ・ヴィンチとは時代も違うし、その持ってる技量も違うとは思いますが)
その分、作品中のマリアへの敬愛の度も高いような。
まぁ、作品全体の色調がダ・ヴィンチのものよりもずっと明るいのも、
「柔らかさ」を感じさせる原因やとは思いますが。

ほら、オイラも色気とは程遠い生活を送ってる。言うたら、
修行僧みたいなもんやから、フラ・アンジェリコの方によりいっそう惹かれるんかなぁ。
ハハハ (虚しい笑い)

【2006/12/29 21:20】 | 伊太利亜紀行
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うそ~…
U-Katsu
今回の記事、大変興味深く読ませていただきました。
特にキリストの誕生日をクリスマスが実は「冬至のお祭り」だった。
というトリビアには思わず満「へぇ~」です。
と言うか、そういうプロパガンダ的な習わしって、歴史的に見てたくさんあると思いますが、
(日本で言えば、「建国記念の日」とかもそうですね。)
まさか、クリスマスまでがそうだったとは…。
色気とは程遠い???そんなことないでしょう…。
やっぱりあの描写力は、色気で培われたものでしょう!
実際、ボク、歌詞書くときだって、自分が経験した気持ちしか書けませんから。
ボクは、今後、少し「色気」を自粛した方がよいのでは…と反省する一年でした(笑)。


10en
俺はダ・ヴィンチの方が好きかなぁ。>『受胎告知』
絵全体の印象としてね。
空が見えるし、開放感があるからかな。




しんのすけ
◆ユウくん
オイラに色気・・・
それは昔、まだオイラがgayバーに出て行ってた、
20代後半の頃のお話し。
いつも一人のオイラに、マスターが
「しんのすけって20年前やったら“男前”って言うても
ええ顔してんねんけどなぁ、あぁた、“色気”が無いのよぉ」
と、しみじみ言われた経験有り。
ハハハ


しんのすけ
◆10enちゃん
そうそう、絵の構図としてはダ・ヴィンチの方が開放的やよね。
きっと、来日したらすっごい人出になるやろうけど、
やっぱり観に行こうかなぁ

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コメント
この記事へのコメント
うそ~…
今回の記事、大変興味深く読ませていただきました。
特にキリストの誕生日をクリスマスが実は「冬至のお祭り」だった。
というトリビアには思わず満「へぇ~」です。
と言うか、そういうプロパガンダ的な習わしって、歴史的に見てたくさんあると思いますが、
(日本で言えば、「建国記念の日」とかもそうですね。)
まさか、クリスマスまでがそうだったとは…。
色気とは程遠い???そんなことないでしょう…。
やっぱりあの描写力は、色気で培われたものでしょう!
実際、ボク、歌詞書くときだって、自分が経験した気持ちしか書けませんから。
ボクは、今後、少し「色気」を自粛した方がよいのでは…と反省する一年でした(笑)。
2006/12/29(Fri) 21:55 | URL  | U-Katsu #-[ 編集]
俺はダ・ヴィンチの方が好きかなぁ。>『受胎告知』
絵全体の印象としてね。
空が見えるし、開放感があるからかな。

2006/12/30(Sat) 01:24 | URL  | 10en #-[ 編集]
◆ユウくん
オイラに色気・・・
それは昔、まだオイラがgayバーに出て行ってた、
20代後半の頃のお話し。
いつも一人のオイラに、マスターが
「しんのすけって20年前やったら“男前”って言うても
ええ顔してんねんけどなぁ、あぁた、“色気”が無いのよぉ」
と、しみじみ言われた経験有り。
ハハハ
2006/12/30(Sat) 14:31 | URL  | しんのすけ #-[ 編集]
◆10enちゃん
そうそう、絵の構図としてはダ・ヴィンチの方が開放的やよね。
きっと、来日したらすっごい人出になるやろうけど、
やっぱり観に行こうかなぁ
2006/12/30(Sat) 14:34 | URL  | しんのすけ #-[ 編集]
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